膝痛 変形性膝関節症
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整形外科外来にお見えになる患者さんの訴えで最も多い「ベスト3」が、
腰痛、肩こり(首の痛み)、そして膝の痛み
です。
2本足で立って歩く人間にとって、全体重がかかるこの関節は、
やはり長く使っていると軟骨がすり減って痛みが出て来る割合が増えてきます。
しかし!
これをただ「年齢のせいだ」としていたら、整形外科医は要りませんよね。
90歳でも痛みなくしゃんと歩いている人はいます。
天城流湯治法では、きちんと膝が痛くなる原因が誰でもわかるように解明されており、
きちんとセルフケアを行うことで、膝の痛みや変形を予防でき、
また実際に変形している人でもかなりの改善が期待できるという手法です。
高齢化社会を迎えて、日頃の診療にお見えになる患者さんのベスト3に入る症状が、
「腰痛」、「肩こり」、そしてこの 「膝の痛み」
です。
勿論、高齢でない方でも今やこのような症状を抱えている方が大勢います。
「病気の原因は肉体のみではない」
という統合医療の大基本理念がありますので、こういった症状にも 「心」 が大きく関与することは、今ままでも述べてきた通りです。
しかし、天城流の基本コンセプトである
「健全なる肉体に、健全なる心(精神)が宿る」
というところから、まず大事なのはやはり 「肉体」 となります。
肉体が健全であれば、心も連れて健全になる。
だからこそ、誰でもがわかりやすい、肉体の調整・管理をまずしっかりしましょう! というわけです。
さて、それでは今まで私も行なってきた 「現代医療・現代整形外科学」 からの概念、アプローチを見ていきましょう。
(ここでは、難しいところ、遺伝子やら何やらはなるべく省いていきます。)
変形性膝関節症とは・・・
加齢とともに(あるいは外傷の後などで) 膝関節の軟骨がすり減ってきて、それに伴い骨が変形してくる病態。
日本人の場合は、多くがO脚変形を来たし、内側の軟骨がすり減ることが多い。(たまにX脚の人は外側が傷みます。)
原因は、
外傷以外では、 軟骨の老化、肥満、重労働など膝に負担が多くかかる状態、また遺伝子の異常など。
一度すり減った軟骨は戻らないとされ、変形が進み痛みが強くなると、最後は人工関節置換術(手術)へと流れていきます。
治療は、
外来では 投薬(消炎鎮痛剤、湿布など)、関節内注射(ヒアルロン酸や炎症止めのステロイド薬)、
温熱療法や低周波、リハビリ(主に筋力訓練など) などが行なわれ、
いよいよ痛みが強くなったり、歩けなくなったら
手術 (主に人工関節置換術、 初期なら関節鏡(滑膜切除)や脛骨骨切り術など) となります。
また、途中で膝関節内に水が溜まることもよくあり、そのときは
「炎症がひどくて、滑膜という関節液をつくる組織が増えているので水が溜まるのです。」
と説明して、穿刺して水を抜いたりステロイドを注入したりします。
以上が一般的な概念です。
平均的な整形外科医院(開業医)では、リハビリ・理学療法士がいないところもまだたくさんあり、
「投薬・注射・温熱(電気治療)」 といった昔ながらの治療ですまされているところが多いのが現状です。
(勿論、それで良い結果が出ることはほとんどありませんので、患者さんはだらだらと長く通院することになったり、
他の整形外科や整骨院に移ったりします。)
私が開院以来目指して来たのは、
*まず理学療法士をおいて、外来でもリハビリができるようにすること。
(エゴスキュー体操や下肢アライメント調整、筋力訓練など)
*痛み止めなどの薬は身体に害になるので、なるべく出さないこと。
*ヒアルロン酸の関節内注射は軟骨への効果がエビデンスとしてあるので、希望する人には注射する。(→ しかし、今後は減っていくでしょう。)
*O脚変形や膝の痛みには、土台である 「足」 が重要な意味を持つので、足の指を開いて本来のアーチを取り戻して、O脚を矯正していく。
ほぼ、昨年まではこのような方針で治療してまいりました。
確かに、他の医院にはない、足の調整やリハビリで効果は得られてきましたが、
それでもなかなか痛みが完全にとれなかったり、変形と障害が進んで手術になる人もいました。
何とかもっと治る方法はないのか・・?
色々と学び続け、そして出会ったのが「天城流湯治法」です。
それでは、天城流ではこの 変形性膝関節症 をどう捉えているのでしょうか。
まず、痛みの原因、変形の原因は、
「炎症ではなくて、展張痛である」
展張痛・・?
現代医学用語にはありません。
どういう痛みかというと、
「身体の中に、滞り=硬くなっている部分があって、そこから繋がっている場所が引っ張られて痛みを起こしている」
膝の場合は、
① 足部の内側
② アキレス腱
③ ふくらはぎ(腓腹筋)
④ 太もも(大腿部)
⑤ 大胸筋
これらの場所が硬くなってしまい、常に膝に引っ張る力(圧力)がかかるため、痛みが出るし、軟骨がすり減るのだ、ということです。
本当に悪いところは滞っているところであり(そこは普段は動かないので痛くない)、
そこから繋がっている “もっとも元気なところ(よく動くところ)” に痛みが出る、という理論です。
だから、変形性膝関節症でも、膝が悪いのではなく、上に揚げた5つの場所のいずれか、あるいはすべてが原因だということです。
膝は、結果として、軟骨がすり減ったのであり、①~⑤の滞りが改善されない限り、ずっと展張力がかかり、痛みもとれず、変形が進むのです。
ならば、この滞りを取ってあげればいい。
圧がかからないようにすれば、痛みはたちどころに改善して、
「軟骨だって再生する」
と断言しています。
え? すり減った軟骨が再生するのですか?
「だってそうでしょう。
たとえば、骨折した場所は、治っていく過程で、元々軟骨がなかった所でさえ軟骨ができて、それから骨ができてつながるでしょう。
だったら、元々軟骨がある場所に軟骨ができないわけがない。」
なるほど、、
「身体中の細胞は、私たちが死ぬまで新しく生まれ変わる」
のが人間の身体であるなら、軟骨細胞だって新しく生まれるはず。
ただ、そこに 展張力がかかり続けているから、すり減っているだけなのだ。
この理論、、
経験から一発で腑に落ちました。
さらに、 「膝に水が溜まる」 のも
「それは炎症ではなくて、太ももに滞りができて詰まっているから、足から心臓に戻る水(リンパや体液)の流れが
せき止められて水が溜まっているのだよ。 静脈瘤も全く同じ理由です。」
こう言われて、なるほど!と思ったのは、私の経験から、
膝に水が溜まっていても、決して膝は赤く腫れ上がったり、熱をもったりしていない、 ということです。
ただ水が溜まっている、、
そのような状態が非常に多いのです。
「これは炎症ではないな・・」
と、心のどこかで思いながらも、炎症ということでストロイドを注射したりしてきました。
膝に限らず、
現代医療では、 痛み=炎症 と考えます。
病名には 「○○炎」 という病名が並び、
ほとんどの痛みに 「消炎鎮痛剤」 の薬が投与されたり湿布を貼ったりします。
しかし、これらの薬で病態が治る、ということは殆どありませんでした。
(・・ そうですよね。 もともと炎症ではないのですから。)
対症療法なので、多少の痛みの軽減はあることもありますが、治るわけではないので、延々と薬を続ける羽目になりやすいのです。
今では、総合病院などは、まとめて1-3か月分くらいの薬を平気で出しますので、
患者さんはとても恐い化学薬品を何も知らずに飲まされ続けているのが現状です。
この傾向は、内科疾患や精神疾患ではもっと顕著なので、そろそろこの「薬漬け医療」 を本気でやめないといけないですね。
天城流では O脚 もふくらはぎや大腿の内側が滞って硬くなっているから軸が傾いてくるとされており、
そこをほぐして軟らかくすればO脚も治っていきます。
軟骨の再生 は、ふくらはぎの滞りを完全にとってあげることで起こってきます。
・・ すり減った軟骨が戻る、なんて、今までの常識ではありえないことでした。
現代医学では、再生医療と称して、軟骨細胞を移植したり幹細胞移植などが研究されていますが、
そんなややこしいことをしなくても、人間の身体の普通の営みの中で軟骨が再生するのですから、こんなに簡単でいいことはないですね。
また、リハビリの内容も、現代医療では高齢者に対して
「膝が悪くなるのは筋力が低下してきたから」
と、まず筋力訓練をさせますが、
天城流の考え方では、
「膝が悪くなるのは、筋肉が硬くなって骨と癒着しているから」
なので、硬い筋肉をさらに硬くするような筋力訓練はもってのほか、とされています。
(天城流では、スポーツ選手や格闘技のチームも持っていて、筋肉に対する理論も今までとは全く違います。
トレーナーの方たちも今までの常識が変わることでしょう。 )
とにかく、天城流での膝の治し方はシンプルです!
硬くなった筋肉、滞った場所をほぐすこと。
先の①~⑤の部位を、しっかりとほぐす(ゆるめる)ことで、膝は楽になるのです。
このことは、すでに患者さんが答えを出してくれていますが、
私の84歳の母親も、数か月前から膝が痛くて、郷土の整形外科医にかかってヒアルロン酸注射や筋力訓練を受けていましたが、
一向によくならず、私がこの天城流を伝えに実家に帰って施術しただけで改善しました。
以後、本人が続けており、今はほぼ痛みなく生活できています。
天城流の概念は;
「身体の中に潜む、滞りを解消して、それぞれ骨は骨、筋肉は筋肉、腱は腱を動くようにして、
血液の流れ、リンパの流れ、氣の流れ、を良くして各治療や運動、日常の生活が楽になるように
身体をリセットする方法なので全てのものに対応できる術である」 (HPより抜粋)
さて、その肝心の 「ほぐし方」 ですが、
「硬くなった筋肉を、骨からはがす」 ようにします。
決して、筋肉が硬いからと、筋肉を揉まないこと。 (← これ、実際の現場ではよくやってます。)
揉むという行為は、筋肉にとっては収縮運動をしていることと同じになり、翌日は硬くなってしまうのです。(いわゆる「揉み返し」というやつです。)
だから、筋肉をゆるめるためには、 「骨から引きはがす」。
主に、親指の指先や爪を使って行います。
以上、大雑把ではございましたが、「変形性膝関節症」 に対しての、現代医療と天城流を比較検討をさせていただきました。
もし整形外科医関係者がこの内容を見たら、かなり驚きがあると思います。
「常識は、非常識なり」
・・・ 故・杉岡洋一 九州大学名誉教授 のお言葉です。
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