2018-02-21
二〇一七年十二月に父親が逝去しました。
耳鼻咽喉科医として世界的な権威であった父の背中を見て、私も医師になりました。
整形外科医として三十年の臨床経験を積んできましたが、徐々に現代医療の薬や
手術中心の治療で本当に患者さんが治癒して救われているのか、
ということに疑問を抱くようになりました。
現代医療、病院で行われている治療は、あくまで対症療法であり、
急性疾患に対しては有効で必要なのですが、慢性的な痛みや疾患に対しては、
根本的な治療とは言えないものなのです。
父親から生前いただいた言葉があります。
「小医は病を治し、中医は人を治し、大医は国を治す」
現代社会を見渡してみると、西洋医学が進歩していると言われている中、
病気や病人は増える一方です。医療費は年々高騰し、国の財政は破綻寸前まで来ています。
薬は次々と開発されますが、病気になるとたくさんの薬を飲まされて、
治るどころか一生薬漬けの人が多く、その薬によって認知症や色々な合併症を生じています。
このような現状を見るだけでも、今の医療や社会が決して人を健康に、幸せにしているとは思えません。
「小医は病を治す」どころか、治らない病がどんどん増えています。
これは、現代医療が病気を細分化して捉えすぎで、不具合を起こしている臓器や、
痛みがある部位のみを診ていることがその理由です。
「中医は人を治す」というように、常に人間全体を見なければ、病や痛みの本当の原因はわからないのです。
もっと人間全体を見る、ホリスティックな医療、真の統合医療を探究していく想いで、
二〇一〇年四月、ひらの整形外科クリニックを開業しました。
それから東洋医学や精神世界などを学びながら、本当に人を健康に幸せにできる医療を探し求めてきた流れの中で、
二〇一六年一月に「天城流湯治法」という新たな医療概念と出会いました。
ここでは誰でもが自分の身体を自分で治せることを、シンプルに、わかりやすく伝えており、
その手技も一般の方でもすぐにできる簡単な方法であり、今までの医療常識を覆されたのでした。
それから、当院では「天城流湯治法」を主流としたリハビリ治療を中心に、整形外科領域の痛みだけでなく、
内科疾患や精神疾患に対しても根本的に対応しています。
「自分の身体は自分で治す」意識と方法を伝えることが天城流湯治法の根本であり、これこそが医療費の削減、
元気な高齢者を増やすことに繋がり、「国を治す」大医の医療だと確信しています。
また二〇一七年五月より三階に「(株)九州統合医療ヘルスセンター」を立ち上げ、病気の人も、
未病の人も、健康のための食やデトックスの指導、温熱療法、アロマセラピーなどを取り入れて、
心身ともに健康になることをお伝えしています。
二〇一八年は、益々精進して、真の統合医療を発信し続けてまいります。
ともに今の時代、この人生を楽しみ、魂の使命を全うしましょう。
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